Katsura's Cool Days

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<<   作成日時 : 2008/08/17 04:04   >>

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「テレビCMとパチンコ依存症」

このブログでもかなり書いてきたことだけど、ほんの3、4年前までは、テレビではやたらと消費者金融のCMが多かったと思います。バブルがはじけてからというもの、大手メディア(もしくは大手広告代理店)はスポンサー探しにやっきになり、倫理観よりも利潤を優先させて消費者金融をスポンサーとしてうまく取り込んできました。また、その頃のCMは、「気軽さ、安心感、親しみ」を持たせようとするイメージのものが多くて、アイフルのチワワ、武富士の女性ダンサーなども含め、女性タレントもよく起用されていました。つまり広告料がほしいメディアとイメージアップを図りたい消費者金融の利害が一致していました。もちろん、視聴者(=消費者、お客さん)がどうなろうと知ったことではありません。要は自己責任です。

しかし、この頃では、CMの時間帯もある程度制限され、内容も「ご利用は計画的に」だけではなく、さらに視聴者(=消費者、お客さん)に借り入れの注意を喚起する言葉も多くなっています。何気に消費者金融のCMが減り、内容も変わってきたのですが、このことをテレビであまり言う人がいません。いつの間にか、チワワや女性ダンサーはいなくなりました。これは2005年以降だと思います。もちろんそれに代わって、銀行系消費者金融のCMが増えたことは、根本的にテレビの体質が何も変わっていないことを表していますが。

まぁ、しかしながら、消費者金融のCMはある程度制限されました。背景としては、借金を是としてこれを煽り、多重債務者を作り出し、彼らをヤミ金に走らせ、結果として犯罪を誘発するなどの理由によるものだと思いますが、次に、それに代わってテレビでやたらと目立ってきたのが、外資系の保険会社のCMです。これは、俺の感触としては、第三次小泉内閣の時(2006年)、後期高齢者医療制度が成立した頃のような気がします。もちろん、それ以前もありましたが、なぜかその頃から目にする頻度が多くなったように感じます。外資系の保険会社のCM、これも「気軽さ、安心感、親しみ」をイメージさせ、後期高齢者医療制度の成立によって将来に不安を感じた中高年が、気軽に加入したくなる雰囲気を作り出しています。まさに需要と供給です。高額のCM料金でしょうが、費用対効果としては高いものではないでしょう。このブログでも書いてきましたが、穿った見方かもしれませんが、アメリカの保険会社の団体からの圧力が後期高齢者医療制度を小泉首相をして成立させたとは考え過ぎでしょうか。アメリカという国を軽く見てはいけないと思います。CIAはもちろん、彼らは、国益のために情報をコントロールしたり、他国の人間の心理を操るくらいのことは朝飯前だと思います。

さて、ここからが、今、俺が思っていることの本題です。最近、やたらとパチンコのCMが目立っています。かつての消費者金融のCMのようにタレントを起用したりして、パチンコのギャンブル性の部分でなく、遊戯性を前面に出したイメージアップのCMです。テレビにとってパチンコ業界はスポンサーとして申し分ないほどに巨大な業界です。日本におけるパチンコ業界は30兆円産業とも言われるほどで、これは国内の自動車産業とも肩を並べる、言ってみれば国内最大の娯楽産業なんです。しかしながら、パチンコ業界が潤うほどに、パチンコ依存症が増え、それは若者の労働意欲を奪い、無気力にさせ、ニートを作り、母親は子供の養育を放棄するほどにパチンコに熱中し、高齢者は年金を、あるいは生活保護費さえもパチンコにつぎ込むなどの、最悪の賭博社会を作り出しています。アメリカにカジノはありますが、それは特定の地域のみで、日本のように駅前に何店舗ものパチンコ屋が並び立ち、大都市から小さな市町村まで、全国に約17,000店もの気軽に立ち寄れる賭博場があるというのは異常なことだと思います。ちなみに韓国では、以前はパチンコ屋がありましたが、今は法律で禁止されています。このことは「打ったらはまるパチンコの罠(PART 2) −メディアが報じない韓国のパチンコ禁止」(若宮健著)に詳しく出ています。この書籍の紹介サイトをリンクしておきましたので、是非、前書きだけでも読んでみてください。

パチンコというのは明らかに賭博なのに、しかもパチンコ依存が原因で多くの犯罪が起きているにも関わらず、政治にも行政にも、そして大手メディアでも規制や廃止を口にする人があまりいません。日本の社会全体がパチンコという賭博を肯定し、普及させ奨励しているかのようです。例えば、テレビのニュースで、かつて消費者金融のCMが多かった頃は、キャスターが読み上げる原稿は「容疑者には多額の借金があり……」でしたが、消費者金融のイメージを気にすることがなくなってきた昨今では、事実に即して「容疑者には消費者金融などに多額の借金があり……」と読むことが多くなりました。しかし、ここにきて、消費者金融とパチンコ依存の関係は深いにも関わらず、だから実際は「容疑者にはパチンコで膨らんだ多額の借金があり……」と読めばいいところを、今ではパチンコメーカーが大口スポンサーとなっているために、パチンコ業界に不利な情報をあえて入れ込んで読むことはないでしょう。テレビは言わないけれど、パチンコ依存症がどれだけの自殺、使い込み(業務上横領)、窃盗、強盗殺人などを引き起こしているのでしょうか。

パチンコという賭博を問題にする時、必ず出てくるのが、監督官庁でもある警察との癒着、それと警察官僚の天下り先としてのパチンコ企業や団体です。そしてまた、これがパチンコ業界をメディアがタブーにする原因ですが、在日朝鮮問題や暴力団との関係。つまり納税額が不透明なほどのブラックマネーが警察の監督のもとどこかに流れ、大手メディアは積極的にパチンコを普及し、それによってパチンコ依存症となった人はやがて消費者金融に借金をして、最悪の場合、自殺するというようなシナリオもあるわけです。これが今の日本です、パチンコ業界が日本最大のレジャー産業なんです。先進国としてはありえないくらいの自殺者の数、約3万人もの自殺者を毎年出している日本という国の酷さの一端だと思います。

今、景気は後退期に入っていると言われていますが、不景気に強いのがパチンコ業界や消費者金融です。しかしながら、もしパチンコを規制したら、あるいはもっと厳しくして韓国のように禁止にしたら、景気は少し上向きになるのではないでしょうか。冗談で書いているわけではありません。パチンコ人口は2,000万人とも言われていますが、その中のどれくらいの人が重篤の依存症で、パチンコのために他の消費行動を控えて、労働意欲が減少し無気力になっているのか分かりませんが、年平均1人約150万円使っているというパチンコ費用のその半分でも、他の消費活動に回すことができれば、これは国内の経済が変わってきます。

しかし……、こうして書いてくると、いかにテレビが倫理観を失い、利潤優先でスポンサーを取り付け、視聴率至上主義で、その時その時でうまく立ち回っているかが分かります。パチンコの外郭団体(例えば保安電子通信技術協会)に天下りする警察官僚も酷いけど、それを見て見ぬフリをして黙っている政治家も悪いけど(政党への献金もあるでしょうが)、やっぱり大手メディアは直接的に多くの被害者(=パチンコ依存症、それによって置き去りにされた幼児なども)をより多く作り出していることにおいて、さらに悪いんじゃないかな。天下りには厳しい大手メディアもパチンコ業界への天下りには黙ってしまうしね。

アメリカの新自由主義者、市場原理主義者、あるいは小泉純一郎さんや竹中平蔵さんがよく口にするのは「自己責任」という言葉です。これは「構造改革」とも密接に関係があります。誰もが自由に市場に参加でき、平等に競争できるという場をつくることは、たしかに経済を活性化させますが、人間には賢い人とそうではない人がいます、ある人には簡単にできることでも、いくら努力してもできない人もいます、あるいはその人の生い立ちや環境もあるでしょう、意志が弱く誘惑に弱い人もいます、つまり強者と弱者を勝ち組と負け組に分けてはいけないと思うんです。最近のパチンコ機は脳内のβ-エンドルフィンやセロトニンを分泌させるような麻薬のような働きをします。これがパチンコ依存症という病気を発症させる原因ですが、メーカーや大手メディアはそれを隠してパチンコの楽しさばかりを強調しています。一方でパチンコ機自体は射幸心を煽るようにハイリスク・ハイリターンとなり、依存症の人はほぼまともな金銭感覚を失い、重度になれば借金をし、さらに酷い場合は身内の財布や口座から金を抜き取り、あるいは強盗などの犯罪を起こします。すべて自己責任でしょうか?

もっとまともな国になったらどうだろうか? 政治も行政もメディアも、もっとひとりひとりの人のこと、人の人生を考える国になったらどうだろうか。自分や自分の会社が儲かるなら、視聴者(=消費者、お客さん)が借金しようが、家庭が崩壊しようが、自殺しようが関係ないと考える人たちがメディアを操っているとしたら、これは本当に恐ろしいことです。そしてそんな国家はやがて衰退します。アメリカでは、肺がん患者などが「タバコ会社はタバコを吸えば肺がんになることを知っていながら製造し販売している」として、賠償金を払えという訴訟を起こすことがあります。これらの訴えによってタバコ会社が有罪となることも多く、賠償額は何千万、何億というレベルです。つまりタバコを吸って病気になったのは自己責任じゃないという判断です。

パチンコ依存症が原因で多重債務に陥ったり、ヤミ金に苦しむ人、そしてそれら経済的理由による自殺者、自殺未遂者、生活破綻者、うつ病患者……。誰かパチンコメーカーやテレビ局を訴えてみたらどうだろうか。まぁ、テレビの責任は問われないだろうし、テレビというメディアは狡猾に立ち回るだろうな。今、北京五輪でテレビを観る機会が増えているんだけど、あきれるほどのパチンコのCMの多さに、この国の将来を憂いて、怒りに任せてこんなテーマで書いてしまいました。勝っても負けても、結局のところそこに希望を見出せないような非創造的・非生産的活動であり、生活や人生を破綻させかねないパチンコ。大学生、OL、主婦、サラリーマン、お年寄りを依存症にさせて利益を上げ続ける業界、その規模は自動車産業に匹敵するほどの約30兆円。この数字は、単なる遊戯を超えて、病的な博徒や依存症を増殖させているからこそのものだし(少子・高齢化などによりパチンコ人口は減少しているが、1人のつぎ込む金額は増えている)、このことを含めて、パチンコ業界をタブー視しないで、そろそろ誰かが大声で言わなければいけないんじゃないでしょうか。全国津々浦々、駅前、郊外を問わず、誰でもが気軽に入れるレジャーという名の賭博場がこんなにある国って変だよね。

あと、これだけは理解しておいてください。これは「パチンコをやらなきゃいいだけ」「パチンコ屋に行かなければいいだけ」という問題じゃないんです。パチンコ依存症はれっきとした病気なんです。そして脳内麻薬とも言うべきパチンコ機のCMが毎日テレビで垂れ流されているんです。もしマリファナやヘロインの気持ちよさそうなCMが毎日テレビで流され、売り上げ配分という恩恵をこうむっているために、テレビはもとより、政治も警察も行政も何も言わないとしたらどうでしょう。そんな国って、どうですか? 国家の権力構造自体がヤクザであり、マフィアみたいなもんです。国民の幸福を考えるのが国家だと思っていたら、日本の場合は、意志が弱く誘惑に弱い国民を麻薬漬け(パチンコ依存症)にしてその暴利をみんなで分け合っているようです。どうしてこんな国になってしまったんだろうね。誰がこんな国にしたんだろう。でも結局のところ、それはたぶん……、俺たちひとりひとりの心の中にある何かなんじゃないかな。だから反対に考えれば、心の中にある何かを変えることで、この国も少しずつ変えていくことができるかもしれない。この国の現状を嘆いてばかりいられないよね、俺たちがこの国の未来を変えていかなくっちゃね。

そういえば、ふと思ったけど、省エネとかエコロジーとか、いわゆる地球温暖化などによる環境問題が、世界的にも、国内でも大きな問題となっているけど、日本のパチンコ屋をすべて廃止にすればどれだけの省エネになるんだろう。あの電力消費量はハンパじゃないよね。部屋のエアコンの設定温度をチマチマ下げているどころの問題じゃないんじゃないかなぁ。それと、次々と新しいパチンコ機が登場するにしたがって、古い台は産業廃棄物になるわけだろうけど、これだって相当なもの。本当によく考えたら、パチンコなんていったいなんのためにあるんだろうね。国民の健全で幸福な生活をおびやかし、麻薬と同じで重度の依存症を引き起こして、生活や人生を破綻させ、自殺や犯罪の温床ともなっていて、まさに百害あって一利なしじゃん。近場で気軽に遊べる大人の娯楽? 冗談じゃない! これはもう娯楽なんかじゃないよ。

追伸。出会い系サイトやエッチ系サイト、闇サイト、詐欺サイトなどなど、未だにインターネットには負の部分のイメージが強調される要因となるサイトが多いけれども、「パチンコ依存症」で検索すれば、そこにはパチンコ依存症と戦う多くの個人の日記、健気で健全なブログも多く出てきます。メーカー、警察、行政、メディアが大掛かりに寄ってたかってパチンコ依存症を増やそうとする中、個人が、ひとりひとりの力は弱いけれども、そこに抗って、人生をやり直そうとしている人たちの努力の様子が、それらブログから伺えます。利潤優先の大手メディアとは異なる本当の情報が個人から発信され始めているということに、救いのような希望の光を見る思いがします。もちろん「パチンコ」で検索すれば、その逆にパチンコの魅力や、パチンコで勝つためのノウハウなどが、その何十倍もの数、出てきますけどね(笑)。

●参考書籍
打ったらはまるパチンコの罠 −ギャンブルで壊れるあなたのココロ」(若宮健著)
打ったらはまるパチンコの罠(PART 2) −メディアが報じない韓国のパチンコ禁止」(若宮健著)

●参考HP
若宮健リポート
パチンコ解禁は断末魔? 信頼も文化も失ったCMの未来(前編)

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。初めまして☆

突然ですが・・・・・・
私の母の再婚相手はパチンコ依存症です。
母が生きていた頃もそうでしたが
亡くなってからも、借金があるのにもかかわらず
パチンコで儲けようと色々していました。

ギャンブルする所やお金を貸してくれるところが無くなればいいのにって
心底思います。さすがにクレジットカードなんかはないと
不便かもしれないけれけれど・・・


たとえお金がなくても幸せな気持ちでいられる事が一番大事な事。
難しい事だけど、それを忘れると心が虚しくなります。

どうも身内に依存症が多くて、いろいろと思いだすブログだったので
コメントさせていただきました。これからも楽しく読ませて下さいね!
marie
2008/08/18 10:13
↓marieさん
こんにちは。コメント、とっても嬉しいです。どうもありがとうございます。身内にパチンコ依存症の方がいらっしゃると、本当にいろいろな面で大変だと思います。しかし、俺がこの記事でも書いたように、これは病気です。しかも、麻薬中毒のように繰り返すこともあって、さらにはそれがパチンコ機の脳内麻薬(光や音の演出)や大手メディアの広告によって引き起こされているようです。本人の自己責任もありますが、でも大半は、この日本が悪いように思います。パチンコ依存症は重度になるとひとりでは完治することは無理なので、病院などに行ったほうがいいかもしれませんね。でも、なんといっても、marieさんが書かれているように、「たとえお金がなくても幸せな気持ちでいられる事が一番大事」ということ、俺もそう思います。そしてこのことを政治家や官僚や、メディアも忘れないようにしてほしいですね。もしよければ、今後も、こんな拙いブログですがぜひ読んでくれたら嬉しいです。もちろん気が向いた時にでコメントをいただければさらに嬉しいです。
Katsura
2008/08/19 16:53
僕も、昔は一週間の内、4日間は仕事が終わったら、まっすぐ、パチンコ店に行ってました。
それも、「蛍の光」を聞くまで。。
それでも、借金をするまではしてませんでした。
ひどい時は、毎日パチンコの家計簿をつけてました。
負けてましたね。
勝ってる時期もあったですけど。。
段々と、パチンコからスロットに移行しました。
そして、音楽の音に圧倒されて、タバコの煙の匂いにダウン。
それで、行かなくなりました。
もう、何年もしてません。
今は、見ても何も思わないですね。
今が、ギャンブルです。
それをマスコミが煽ってるんですからびっくりです。
TVCMにはまいりました。
いいのかって思ったほどです。
適度なお金で遊べるのが一番です。
それから、競馬に移行しました^^
それも、今はしてないですけど。
要は、ギャンブルに向いてないんですね。
経験をしただけでした^^
ギャンブルって、こういうものかって、ちょっとだけ。
パオクン
2008/08/19 22:08
↓パオクン
そうかぁ、パチンコとか、その他のギャンブルでも一度、大勝すると、それが忘れられない感じで、ついついやってしまうんだよね。でもパチンコの場合は、本当に脳内麻薬だから、常習性、依存性が病的になってしまう。競馬の売り上げはせいぜい1兆5千万円くらい、宝くじだって1兆円くらい。そう考えると、パチンコの約30兆円というのが、いかに大きい数字か分かると思います。ギャンブルは、本当に余剰金で、気楽に遊べるくらいがいいね。今のパチンコは、メディアの広告も含めて、やりすぎです。悲惨な事件が多過ぎます。廃止にするか、せいぜい勝っても負けても1日1万円くらいのレベルにするか、日本の政治も、国民のために勇断してほしいなぁ。きっと、パチンコを廃止にできる政治家がいたなら、それだけで支持されると思うけどな。
Katsura
2008/08/20 22:02
こんなまともな考えの人がいるなんて日本も捨てたもんじゃないですね。
パチンコの問題とは別に免許、車検制度にも国家の横暴があると思うので腹が立ちます。
まともな人
2008/10/15 18:17
↓まともな人さん
コメント、ありがとうございます。俺が「まとも」かどうかは分かりませんが(笑)、ただ、この記事のように思い、熟考するこの頃です。最初の一文は俺には、もったいない言葉です。とはいえ、嬉しいコメントでした(俺、誉められて育つタイプなんです)。「免許、車検制度」にある国家の横暴について、俺は無知で分かっていないのですが、ちょっといろいろと情報を集めてみます。教えていただき、重ねて、本当にありがとうございます。
Katsura
2008/10/22 00:42

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